Xineramaって何?

CentOS上におけるnvidiaドライバの設定時に、xineramaの設定を見たことがある人が対象です。

Xineramaを設定出来るのは、複数のディスプレイを扱う場合だけです。

マルチディスプレイ出力を行う際に、Xineramaの設定を行う場合があります。

Xineramaの特徴は、複数のディスプレイ画面を一つの画面として扱います。

デスクトップ(gnomeとか)で見ていると既に一つの画面になっているじゃないか!?と思われると思います。
普通に見ると何も変わっていない様に見えるかも知れません。
内部的には少し違うんです。

デフォルト状態において、ディスプレイ出力は一つ一つのディスプレイに対して描画プロセスが動作します。

これに対し、Xineramaを使うと複数のディスプレイ出力に対し、一つの描画プロセスが動作する様になります。
その結果、複数ディスプレイに対する描画処理を一つのプロセスで処理できるようになり、プロセスとして使い勝手が良くなります。プロ セスが一つになるメリットは、一つのプロセスで動作することにより、同期が保たれる点です。

しかしながら、昨今のディスプレイは大型化し画素数もFHDや4Kなど多くなっています。
その為、Xinerama設定を行うと描画処理に掛かる時間が長くなってしまうことがあります。
分散処理を行った方が描画に掛かる時間は短くなります。

描画処理と、描画の前にCPUで処理する時間を考慮して、分散化すべきかそれともまとめて処理すべきかを考える必要があります。

GPUの特性から考えて、個人的には分散化する方が処理速度を考える上ではメリットが高いと思います。
同期を取るための処理が複雑になりますが、性能重視であれば分散化。
描画のフレームレートが低くて良い場合には、Xineramaでも良いのかも知れません。

最近はXineramaを使うメリットがほとんどない様に思います。

mosaicを使う方が高速に処理してくれると思います。


はじめに

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